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小池宿・池郷川源流・千手岳 周遊(大峰山脈)

天狗山直下の稜線と池郷川の谷(正面)
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本日は関西の沢仲間と、前鬼を起点に”ちょい沢バリエーション周遊山歩き”。

前鬼→旧黒谷峠→小池宿跡→池郷川源流→天狗山→石楠花岳→蘇莫岳→太古の辻→千手岳→前鬼、と歩きます。



不動七重の滝は、前夜までの大雨で増水してド迫力。
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前鬼の駐車スペースに車をとめて、舗装路を前鬼の小仲坊へ。


小仲坊
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まずは「宿泊所」の裏から沢を渡り、急峻な尾根を旧黒谷峠に向けて直上。
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踏み跡は比較的明瞭で、目印テープも随所にあります。
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前鬼から約一時間で旧黒谷峠到着。
峠のコルを越えて、真ん前の窪を池郷川に向かって下ります。


今日は千手岳で懸垂下降があるので、初心者はここの緩斜面でちょっと事前練習をしました。
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池郷川本谷の流れを渡って、右岸を少し下ると小池宿跡。
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ここからは池郷川の源流を、源頭まで詰めます。

昨年夏に池郷川本谷を遡行したときは、ここで遡行を終了して嫁越峠に上がったので、今回詰める源頭部に入るのは初めて。



池郷川の源流は、広くて明るいなだらかな谷です。滝はありません。
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水量も少なく、全く水に濡れずに登れました。

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最後は急斜面を詰めて稜線へ。
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登り詰めてリッジに出ました。ここでお昼ご飯。
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天狗山到着~♪
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ここからは大峯奥駈道の稜線歩き。

石楠花岳、蘇莫岳(そまくだけ)を越えて、太古の辻まで北上します。
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↓↓↓ この稜線、春に来たときはシロヤシオやアケボノツツジが花盛りでした。
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蘇莫岳への登り
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太古の辻到着。正面のピークは大日岳。
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太古の辻で大休止してから下山。
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太古の辻から見た千手岳
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千手岳には、太古の辻から前鬼に下る登山道から一旦離脱して立ち寄る形になります。


登山道から千手岳の基部までは15分ほど。
急斜面のトラバースで踏み跡は不明瞭ですが、テープ目印がたくさんついていました。
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千手岳の尖塔部は、登りはフリー(Ⅲ+)、下りは懸垂下降。
下段は18mくらい、その上に短い歩行区間があり、上部に4~5mの上段があります。

下段は上部に鎖アリ。
ホールド・スタンスもガッチリありますが、傾斜が立っていてかなり高度感あります。
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上段の凹角を乗っ越すと、千手岳頂上ににゅっと顔が出ます。
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千手岳頂上。達筆な趣のあるプレートが岩塔にかかっていました。
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下りは懸垂下降
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窪を適当にトラバースして登山道に復帰したら、あとは下るだけ。
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下山途中に見えた千手岳
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途中で日が暮れました。
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今回は、登り残していた池郷川源流と千手岳を組み合わせて、なかなか面白いラインがひけました。


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水色が沢登りの区間



■登山日:11月11日


■行程:7:50前鬼駐車スペース⇒8:30前鬼(小仲坊)⇒9:30旧黒谷峠⇒懸垂下降練習⇒10:30小池宿跡⇒池郷川源流⇒昼食⇒13:30天狗山⇒14:30太古の辻14:50⇒15:25千手岳16:20⇒17:30前鬼⇒18:10駐車場所



(こいけのしゅく・いけごうがわ・せんじゅだけ)


# by shigakukai | 2023-11-15 11:30 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

舟ノ川ヒウラ谷②・迷滝〜上部(大峰山脈)

またまたやって来ました、迷滝。
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先月9月にヒウラ谷(日裏山谷)下部から迷滝まで登ったばかりですが、その先の迷滝から上流も見たくなったので、紅葉🍁のシーズンに合わせて再訪しました。


ご参考: 今年9月の記録


湯ノ又から廃林道歩きを約1時間半で迷滝到着。


迷滝、デカいです。
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左岸の大高巻きで、迷滝を越えます。
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高巻きルートにはテープ目印アリ。
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高巻きの所要時間は、約1時間。

沢に降り立ったところから見た、迷滝の落ち口。
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迷滝の上は、すぐ連瀑帯。
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連瀑帯は、全部まとめて右岸から巻きました。ここも所要時間は約1時間。
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高巻きを終えると二俣に降り立ち、左俣へ。

左俣に入ってすぐの滝。
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かなり上まで難なく登れそうに見えますが、最後の落ち口の難易度が判別できず、この滝も巻き。
左岸の藪がリッジ状になっています。

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この滝も左岸からの巻き
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紅葉が鮮かです
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最後の滝。ここは右岸からの巻き。
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この滝を越えて谷の傾斜が落ちたあたりが、ヒウラ谷とトップリ尾の最接近ポイント。
そこで沢登りは終了、谷から明るい伐採地をほんの15分ほどで、トップリ尾の稜線に上がれました。
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ヒウラ谷全景
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稜線には冷たい北風が吹いていました。



吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を あらしと言ふらむ (文屋康秀)



あとはトップリ尾を下るだけ。踏み跡は不明瞭です。
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かなり悪絶な雰囲気の、ヒウラ谷右俣。
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本日は終日曇天、日差しがほしかったナ~




本日のルート
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■8:10湯ノ又(駐車場所)⇒9:40迷滝下10:00 ⇒迷滝高巻⇒11:00連瀑下⇒12:00二俣⇒13:50終了点⇒14:10トップリ尾 ⇒16:00駐車場所

■登山日:10月29日



(ふなのかわヒウラだに・まよいだき  関西支部)


# by shigakukai | 2023-11-01 18:45 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

岩本谷から稲村ヶ岳(大峰山脈)

三ツ塚~観音峯の稜線から見た稲村ヶ岳
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近くて良い山、稲村ヶ岳(1726m)。

『近くてよい山』とは、大昔の登山家大島亮吉が谷川岳(上越)を表現したことで知られている言葉。
関西でこれにピッタリはまるのが、大峯の稲村ヶ岳。大阪からの近さ、険しい岩稜と溪谷、美しい自然林、冬は雪がドッサリ、そして歴史のある信仰の山。稲村ヶ岳は四季折々楽しめる、とても奥が深い山です。



今回は紅葉をめでつつ、稲村ヶ岳と大日山の間のコル(大日のキレット)に突き上げている岩本谷から稲村ヶ岳に登りました。

まずは白倉谷沿いの林道を40分ほど歩いて、8時すぎに入渓。

岩本谷の出合付近で、目指す大日山がチラッと見えました。
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岩本谷は、総じて平凡な谷歩き。
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悪いゴルジュや大滝などの難所は全くありません。

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水量は少なく、ところどころ涸れて伏流になっています。


ミニ ゴルジュ。
膝上程度の濡れでヘツって通過できました。
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チョックストーン滝
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上部は、日の当たらない窪を避けて脇の樹林から上がりました。
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奧山の もみぢ踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋はかなしき (猿丸大夫)


遠くで鹿がいなないてました。

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最後は再び窪に戻り、最上部の急峻でジメジメしたルンゼを詰めると、大日のキレット。
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最後の詰め
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ちなみにここ、冬はこんなでした。
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大日のキレット到着~♪
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ここから15分ほど登山道を上がると稲村ヶ岳頂上。
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頂上はハイカーの方々で賑わっていました。



稲村ヶ岳頂上は360°の眺望

東側、となりの山上ヶ岳頂上をzoom up。
登山者が2人見えます。
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北東方向、手前の街が大淀、真ん中が御所(ごせ)、二上山越しに大阪の中心部が見えています。
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西側、これから行く観音峯展望台。
誰か2人、石碑の横に座っているのが見えます。
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金剛山・葛城山もくっきり(顔の左に見えている遠くの山)
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隣り合っているモジキ谷と岩本谷
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これら二つの谷は、出合から頂上まで谷の水平距離は似たり寄ったりですが、モジキ谷は滝が連続して比較的険しいのに対し、岩本谷は小滝のみで標高を稼いでいく穏やかな溪相でした。



大日山
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下山は稜線から最短距離で白倉谷に下りられるクロモジ尾ではなく、眺望が楽しめる観音峯経由で下山することにしました。



美しい林です
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ここ、冬はこんな感じでした
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稲村小屋に下りてきました。
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ここ、冬はこんな感じでした。
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稲村小屋のベンチで昼食を食べてから下山。


稲村小屋~観音峯間の紅葉
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観音峯を越えて、観音峯展望台に到着。
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絶景かな 絶景かな
登った岩本谷がまる見え。


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今日は岩本谷を詰めて、この画面真ん中の割れ目を直上して大日のキレットに上がりました。
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紅葉は標高1200~1500mあたりが見ごろでした。



本日のルート
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【ご参考 - 過去の稲村ヶ岳関連記録】







■8:10入渓点⇒岩本谷⇒9:45水晶谷出合⇒11:40大日のコル⇒12:15稲村が岳頂上⇒12:50稲村小屋13:20⇒法力峠⇒15:45観音峯⇒16:25観音峯展望台16:45⇒17:20観音峯登山口(虻峠)

■登山日:10月22日



(いわもとだに・いなむらがたけ 関西支部)

# by shigakukai | 2023-10-25 11:30 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

光砥山・小野村割岳(京都北山)

本日は京都北山・芦生の山で巨木めぐり。
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車2台を使って、広河原~光砥山(951m)~小野村割岳(932m)~佐々里峠 と歩きます。

まずは光砥山南稜(頂上から南にのびている長い尾根)の末端近くの、広河原下之町という集落のはずれから尾根に上がります。


この橋のたもとから、斜面を適当に上がりました。
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20分ほど登ると早くも立派な芦生杉登場。
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斜面に取付いてから、ほんの30~40分で尾根に乗っかりました。
ここから小野村割岳までは、全く山道も踏み跡もない山稜歩き。
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尾根にはテープ目印などの人工物も無く、自然のままの姿を保っています。

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本日の終点、佐々里峠方面(西方向)の眺め
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続々と現れる巨木
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そこら中にある ”夫婦杉”
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中くらいのサイズの台杉もゴロゴロあります。
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光砥山 頂上到着~♪
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眺望ナシ。光砥山は、何の特徴もない稜線上のコブでした。


ちょっと休んでから、次は小野村割岳へ。


”胎内くぐり”
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杉にブナが寄生してデカく成長しています。
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ブナが杉にまつわりついて、杉の精気をちゅーちゅー吸い取ってる感じ。


命名 ”パラサイト・ブナ”
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木の世界も、生存競争が大変。


杉の木の上に着床したブナが杉の幹の中に根を張り、途中から幹の外に飛び出て地面まで根を伸ばしています。家の壁から外に出てるガス管みたい。
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寄生ブナはかなり図々しくて悪どい感じで、ちょっとブナのイメージが変わりました。



お昼前に小野村割岳の山頂に到着
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お昼を食べてから、東西にのびる稜線を佐々里峠へ。



命名 ”トルネード・もみじ”
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なんで幹がねじれてんだろ・・・



雷杉
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洞(うろ)の中は被雷で丸焦げ

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真面目に(?)自立したブナの大木も、そこここに見られます。
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雷杉から1時間ほどで佐々里峠到着
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今日一日、人知れず山奥に潜む風格のある巨木群を堪能できました。
素晴らしい森でした。


***


小野村割岳から佐々里峠に続く稜線は、踏み跡程度の登山道があり、テープ目印もついていますが、倒木が道を塞いで不明瞭な所や、別の尾根に引き込まれそうなところもありますので、ご注意下さい。



本日のルート
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オレンジは、全く登山道・踏み跡ナシのバリエーションルート。
茶色は、踏み跡程度の登山道です。




【おまけ】

帰り道に道の駅で買ったシシトウ、炒めて食ったら いとウマし。
ふと生産者見て ビール🍺噴き出す
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仲良し婆ちゃんズ、粋です。



■8:00広河原下之町⇒11:00光砥山⇒11:45小野村割岳12:00⇒13:40雷杉⇒14:50佐々里峠

■登山日:10月14日



(こうんどやま・おのむらわりだけ  関西支部)

# by shigakukai | 2023-10-17 16:00 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

本沢川黒倉又谷(吉野川源流・台高)

関西の沢仲間と本沢川の支流、黒倉又谷に行きました。
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紀の川の上流、吉野川の広大な源流域は、大きく北股川、三之公川、本沢川の3つに分かれています。その中で、大台ケ原の北面に突き上げているのが本沢川。この本沢川の支流のひとつが黒倉又谷。

まずは林道の終点(白倉又谷出合)にある駐車場から、筏場道(いかだばどう)を20分ほど歩いて黒倉又谷出合へ。



黒倉又谷出合
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入渓後、のっけからゴルジュの泳ぎ。
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10月に入ったとは言え今年はまだ気温が高く、入水してもあまり冷たくありません。


ゴルジュの連瀑帯はまとめて巻ける巻き道がついているので、登りたい人は登り、巻きたい人は巻けます。
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美しいナメと小滝が続きます。
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立派な古木も随所に見られます。
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どの小滝も横から簡単に巻いて通過できますが、積極的に滝を登った方が面白いです。
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最後の連瀑、4段ノ滝に到着
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朽ち果てた植林小屋跡で終了。
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ここまで出合から正味3時間程度。


お昼を食べて、下山は植林小屋跡のちょっと下から、左岸の杣道を下ります。

植林の中を下る杣道は、”踏み跡以上、登山道未満”といった感じで、割と明瞭でした。
随所にピンクテープ目印あり。
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筏場道に降り立ったら、あとはほんの10分ほどで駐車場帰着。
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筏場道は大台ヶ原がまだ未開の秘境だった頃、明治時代の地元吉野の林業家で大富豪の土倉庄三郎(どぐら しょうざぶろう)という人物が拓いた、吉野から大台ヶ原に通じる歴史ある道です。

でも、今は登山道として維持管理されていないようで、廃道化が進んでいます。


***


黒倉又谷はアプローチも短く、沢は面白いところだけ登って頂上には抜けずに途中から下りてくる、いわゆる”ゲレンデ沢”。
大きな滝などの”目玉”はありませんが、コンパクトに魅力が詰まった美溪でした。

今日はどんより曇った薄暗い、小雨混じりの1日でしたが、とても楽しめました。
寒さを感じない夏っぽい沢登りは、おそらく今シーズンこれが最後。



■9:00駐車場⇒9:20入渓点⇒12:30植林小屋13:15⇒14:50駐車場

■登山日:10月1日



(くろくらまただに 関西支部)

# by shigakukai | 2023-10-04 18:00 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)


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