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北アルプス・笠ヶ岳

奥飛騨の名峰・笠ヶ岳へ。

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今回のコースは以下のとおり。下りはクリヤ谷を降りたかったけれど、通行止めとのこと。

●1日目(10/9、快晴)

鍋平駐車場-(30)-新穂高温泉-(60)-笠新道分岐-(10)-わさび平-(20)-小池新道-(45)-秩父沢出合-(60)-シシウドヶ原-(55)-鏡平


●2日目(10/10、快晴)

鏡平-(60)-弓折岳分岐-(10)-弓折岳-(20)-大ノマ乗越-(85)-秩父平-(65)-抜戸岳-(80)-笠ヶ岳山荘-笠ヶ岳山頂-山荘


3日目(10/11、曇りのち快晴)

山荘-(60)-笠新道分岐-(50)-杓子平-(130)-笠新道登山口-(10)-わさび平-(10)-笠新道登山口-(35)-新穂高温泉-(40)-鍋平駐車場

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●1日目

東京を朝4時半に出発、新穂高温泉に着いたのは10時頃でした。

なので下の駐車場は満車で、鍋平の無料駐車場まで。

新穂高温泉からは、しばらく林道歩き。

林道ゲートには9/19の地震の余震による危険について注意喚起看板がありました。

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地味な登りが疲れます。ちょっと歩くと、笠ヶ岳がみえてきます。

今回のテーマは、山岳地域の治山ダム。

治山ダムが連続するのは穴毛谷で、H12年に大規模な雪崩により堤体が破壊されてしまったそうです。その後、計画が見直され、復旧事業がすすめられたとか。

林道区間は、砂防ダム・治山ダムが楽しめました。

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小池新道。写真じゃイマイチだけど紅葉がきれい。

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鏡平山荘。かき氷は売り切れでした。ビールはまだ販売中。

夕飯の時間まで、担いできたビールと笹かまで疲れを癒しました。

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夜、関西のほうから来たというお姉さんとお兄さんと仲良くなり、3人で一杯やりました。

お姉さん、次の日は双六小屋で初一人テントだそう。お兄さんは行けるところまでとか。

お姉さん、びっくりしたのが、行動食に高野豆腐を入れていたこと。

口の中の水分奪われないのかなあ?やっぱり関西だから?高野豆腐、定番なんでしょうか。

夜は、目の悪い私でも天の川が見えるほど満点の星空でした。

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●2日目

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向こう側は、モルゲンロートが最高なんだろうなあ!

ちょっと嫉妬しつつ、笠ヶ岳山荘に向かって出発です。

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日が出てきたら、紅葉がきれい。あれは鏡池。

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ライチョウにも会いました。

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弓折岳~笠ヶ岳山荘まで思ったよりアップダウンがあって疲れます。

すれ違ったお兄さんに、励まされました。

「あとちょっと行ったら眺めが最高ですから!」

あとちょっとだなんて嘘だと疑いつつ登るも、景色はたしかに最高。


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荷物を置いて、山頂へ。

播隆上人は、笠ヶ岳から眺めた槍の姿に魅せられて、槍ヶ岳開山をこころに決めたそう。

その数十年後、日本アルプスの父 ウォルター・ウェストンは穂高岳登頂の際、笠ヶ岳の姿に魅せられて、

次の目標を笠ヶ岳と決めたそう。

今では、笠ヶ岳へのルートは新穂高側が一般的ですが、播隆上人は南西側ルート高原川の支流・笠谷から登ったみたいです。

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今回、山頂は雲の中。残念ながら槍ヶ岳は見えませんでした。

でも、ブロッケンを見れた人もいたそうです。


山頂から降りてきて、今日も下から担いできたビールを飲んで疲れを癒しました。

売店に売ってない黒ラベル飲んでいたら、黒ラベルの人というあだ名がつきました。

下から担いで来たら、温いでしょう!?

私も常温ビール試してみようかな~、と言っている人もいました。

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夕焼け。

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夜はガスが晴れたり、またガスの中に入ったり。

あの光、もしや播隆上人では・・・?

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●3日目

もう一回山頂に行ってから下山しようと思ったけれど、山頂はガスの中。

今日は笠新道を下山。

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山荘まではガンバ!と迎えてくれたこの道。

今度は、サヨウナラ~


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下山してたら晴れてきました。山頂だけは雲の中。

縞模様がよくわかります。


穂高方面。明日から天気が悪いみたい。

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笠新道、急で足ががくがくになったけど、緑が気持ちよかったです。

そういえば、今回バッチ完売で、笠ヶ岳のバッチが買えませんでした。

わさび平に寄ってみたけど、笠ヶ岳のものはなし。


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山荘で少し仲良くなった2人組がちょうど降りてきて、

黒ラベルの人~!バッチあった~?

ありませんでした~

バッチと言えば、白山に行きなさい!


白山行けば、またお会いできるかな。


2021.10.09-10.11

久々の泊まりで荷物が重いのかなと思っていましたが、

どこかで拾った石がザックの中に入っておりショックでした。


# by shigakukai | 2021-10-17 18:48 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

堂倉谷(大台ケ原)

大台ケ原エリア屈指の名溪、堂倉谷へ。
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堂倉谷は1泊2日で遡行するのが一般的ですが、本日は中流域の3kmほどを林道歩きでスキップして日帰りで稜線に抜けます。


前夜23時頃に大台ケ原駐車場に到着したところ、駐車場はまさかの満車寸前で、人だらけ。
空は満天の星空、巨大な望遠鏡(?)を携えた天体観測愛好家が大集結していました。


日の出前、5:15に大台ケ原駐車場を出発。
日出ヶ岳頂上でちょうど日の出を迎えました。


おーっ!あれは富士山!!
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大台ケ原から見えることがあるとは聞いていましたが、ホントに見られてラッキー。


頂上展望台はスゴい人だかり。
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ここから谷底まで、尾根道を標高差約900m、約2時間の激下りです。
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8時前に堂倉滝到着。ド迫力の水量で、メンタル激萎え。
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台風通過直後だから仕方ありません。


ちなみに、昨年11月に来た時の水量はこんな程度。
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堂倉滝は、少し下流の吊り橋のたもとから大きく巻きます。

堂倉滝の落ち口。ここから入渓です。
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落ち口まで行って下を覗きたかったけど、この水量では危なくて近寄れません。


のっけから入水。
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冷たさもさることながら、恐怖を感じるレベルの水勢です。


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つ、冷めてえ~
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深い谷底にようやく陽が差し込んできました。
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斜滝あらわる
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ボロボロの残置ロープが2本ぶら下がってました
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ちょっとした巻きも、フリーで下りるには少々危ない傾斜の所があります。
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アザミ谷出合到着
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左から流れ込んでいるのが堂倉谷本流、正面がアザミ谷です。
右の川原の上が幕営適地。とてもきれいで平らです。


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怖い渡渉
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奥七ツ釜
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不思議な自然の造形
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低い滝でも、どっぷり釜に入らないと取り付けません
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突如現れる堰堤は左からの巻き。
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堰堤を越えると流れは穏やかになります。
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ほどなく林道横断点(前に見えている橋)に到着
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ここで前半終了、12:40。
ここを終了点として、堂倉小屋から尾根道を戻る人も多いようですが、まだ時間があるので予定通り上流へ。


のんびり昼食を食べてから、谷沿いを小一時間の林道歩き。


まだまだ先が長い堂倉谷。
ホントに今日中に抜けられるのかな・・・
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右のとんがったピークは、P1432。


林道の終点手前1㎞ほどは、荒れ放題でした。
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林道終点から薮の急斜面を強引に下りて、沢に復帰。
14:20に再スタート。


上流部の溪相は、下部とはうって変わって穏やか。

最後の最後、標高1200mを越えたあたりから傾斜が増して滝が連続します。
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2段25m滝あらわる。
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もう15時半。時間切れにならないか、ちょっと焦ってきました。
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この後に出てくる30mのナメを過ぎると、傾斜は緩やかになり終了。


左上、木のすき間に見えている空に向かって上がると、ぽんと登山道(堂倉山と正木ヶ原の鞍部)に出ました。
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ギリギリ日没に間に合いました。
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あとは登山道を小一時間歩けば、大台ヶ原駐車場。
最後の30分ほど、ヘッドランプのお世話になりました。



■コース概念図

橙色が登山道・林道、水色が沢登りの区間
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■5:20大台ヶ原駐車場⇒5:50日出ヶ岳⇒堂倉滝8:00⇒8:30入渓⇒11:00アザミ谷出合⇒12:15堰堤下⇒12:40林道横断点13:20⇒14:20再入渓⇒15:30 2段25m滝⇒17:00登山道17:15⇒18:15大台ヶ原駐車場

■登山日:10月3日


(どうくらだに 関西支部)

# by shigakukai | 2021-10-05 18:00 | 秋の山 [Autumn] | Comments(0)

赤井谷から釈迦ヶ岳(大峰山脈)

志岳会3名+お友達3名の計6名で、釈迦ヶ岳の滝川本谷(赤井谷)へ。
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滝川本谷はまともに遡行すると1泊2日を要す長い谷ですが、今回は太尾登山口から入山して標高差約300mを下降して本谷の途中に降り立ち、そこから沢の上部だけ楽しんで釈迦ヶ岳のピークを踏んで帰る、という日帰りプランです。


8:15出発~♪ (太尾登山口)
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P1434から見た赤井谷。
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まずはここから本谷の谷底をめがけて下降します。

下降路は目印・踏み跡バッチリ、ヤブもなし。
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明るく美しい森です。
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本谷に降り立ってからすぐには入渓せず、標高1150m付近まで右岸台地の踏み跡(旧山道)を辿って行きました。


入渓点
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ああイイ気持ち。
お天気はイマイチですが、気温は高いので寒くありません。
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沢登りと言うより、川歩き的な感じです。
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傾斜の緩い滑滝が連続します。
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深仙の宿に上がる谷を右に分けて源流域に入ると、ようやく小滝が出てくるようになりました。


ゾロゾロ~
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トイ状8m滝。
滝らしい見栄えの滝は、この谷でここだけでした。


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千丈平(終了点)に上がる最後の詰め
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千丈平から登山道を20分程度登ると釈迦ヶ岳頂上。


ハイカーの方が連れていた、人懐っこい柴犬
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下山
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釈迦ヶ岳頂上から1時間20分ほどで太尾登山口着。


赤井谷、山深く瑞々しい秀溪でした。
大きな滝こそありませんが、谷全体の趣が素晴らしかったです。
季節を変えて、また来る予感。



本日のルート
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帰り道、やっと日が差しました。旭ノ川宇無ノ川峡。
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■8:15太尾登山口➡P1434➡9:45赤井谷入渓➡13:00三俣➡14:00終了点(千丈平)➡14:20釈迦ヶ岳頂上14:50➡16:10太尾登山口

■登山日:9月20日


(たきごうほんたに[あかいだに] 関西支部)

# by shigakukai | 2021-09-22 21:20 | 夏の山 [Summer] | Comments(0)

川迫川モジキ谷(大峰山脈)

名峰 稲村ヶ岳(1726m)のモジキ谷(毛敷谷)に行きました。

モジキ谷は稲村ヶ岳頂上に南西方向から直接突き上げている沢で、出合と頂上の標高差は約1000m。

本日は、車1台を下山先の大峯大橋(大橋茶屋)にデポし、もう一台でモジキ谷出合へ。

入渓時は本降りの雨でしたが、天気予報はさほど悪くなく、どうせ沢で水かぶって濡れるので気にせず出発。


穏やかで美しい溪相です。
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小滝はほとんど直登できます。
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雨が上がり、雲が切れて時々日が差し込むようになりました。
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この先で沢を歩いている最中にふと視線を感じて横を見たら、少し離れたところでデカい熊がデンと座ってこっちを見てました。

ドシッと目があってしまった。怖わっ。

最初は落雷で丸こげになった太い木の切り株かなと思ったのですが、それがいきなり動き出したのでビックリ。
沢を登って来る我々の姿を、熊にずーっと眺められていたような感じです。

斜面を逃げていく熊さん。
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アップ
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大滝手前の伏流域
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大滝(18m)到着。
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大滝の手前に大きなイノシシの死骸があり、谷には強烈な異臭がたちこめていました。


大滝は水量少なく、迫力ナシ。
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確保すれば登れそうにも見えましたが、耐え難い異臭と時間節約のために迷わず巻きを選択。
右にあるルンゼから巻き上がります。


大滝の次の滝
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この滝はちょっと立ってましたが、ホールドしっかり、ぬめりナシ。
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ミズナラの老木の下でお昼。
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ここから一段と傾斜が増します。


3段12m滝
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この先の詰めで、沢の中に残置品(デポ品?)を発見。
端っこが割れたグリベルのヘルメット(白)、テント&ポール、グレーのシート、メタルのスコップ。
離散しないように石のおもしが置いてあり、なにやら大変な苦労が偲ばれる品々でした。


最後の詰め。稜線が見えて来ました。
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稲村ヶ岳頂上到着~♪
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ちなみにここ、今年1月に来た時はこんな感じでした。
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少し休憩してから下山。


冬にここらへんでも写真撮ったナ~
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こんな感じ。
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レンゲ辻までは、美しい原生林の中を歩きます
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秋の気配
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レンゲ辻のコルが見えてきました。
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レンゲ辻には女人結界門があります。
ここから先は、女性は入れません。
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あとは山上川の谷筋を下るだけ。
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いい森です
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本日はこんなルートでした。橙色が沢登り、緑色が登山道の歩き。
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バラエティに富んだ、面白い1日でした。



【ご参考】 冬の稲村ヶ岳


■8:00出合⇒二俣⇒10:50大滝⇒12:00ミズナラの老木12:15⇒13:20稲村ヶ岳頂上13:45⇒15:00レンゲ辻⇒16:30大橋茶屋

■登山日:9月11日



(こうせいがわモジキだに・関西支部)

# by shigakukai | 2021-09-13 17:30 | 夏の山 [Summer] | Comments(0)

東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)

大台ケ原のシオカラ谷に行きました。

紀伊半島の大河熊野川は、河口から20数キロの地点で西に十津川、東に北山川と分かれます。

この北山川の源流が、大台ケ原を水源とする秘境東ノ川。そして、この東ノ川の最上部がシオカラ谷。

昨年東ノ川本流を遡行したのですが、結局時間切れでシオカラ谷は割愛し、滝見尾根から大台ケ原に上がりました。

今回は昨年の終了点から先の、登り残したシオカラ谷を登ります。


朝、大台ケ原ドライブウェイから見えた大普賢岳(大峰山脈)
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14241234.jpg

本日のルート(黄緑:下り、 緑色:登り)
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14291580.jpg

山の上にある大台ヶ原の駐車場から出発し、まずは滝見尾根を東ノ川の谷底まで下り、シオカラ谷を登り返して駐車場に戻ります。


本日の終了点、シオカラ谷吊り橋を渡って滝見尾根へ。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14241222.jpg

滝見尾根は1時間強の激下り。


滝見尾根の途中から見た西ノ滝(左)と中ノ滝(右)。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14462303.jpg


西ノ滝
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中ノ滝
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14241251.jpg

多段の滝なので滝の”高さランキング”には入ってきませんが、下から上まで高低差は300m以上の規模。

ちなみに日本一の立山の称名ヶ滝が約350m、那智の滝が130m台、日光華厳の滝は100m未満です。


滝見尾根は踏み跡程度のバリエーションルートで、地図に道はありません。
一般登山道から西ノ滝、中ノ滝を見ようとすると、唯一大蛇嵓(だいじゃぐら)からだけ、滝の上部がチラリと見えます。

↓↓↓こんな感じ。見えるのは滝の落ち口だけ。(今年6月撮影)
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243672.jpg

東ノ川の谷底に降り立ちました。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243684.jpg
谷から滝見尾根に取付いて登る場合、尾根の取付点は非常にわかりにくいです。
古い鎖が設置されているこの岩が目印。


西ノ滝。ド迫力。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243733.jpg

中ノ滝、一番下の段。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243787.jpg

シオカラ谷遡行開始
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243710.jpg

東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14243660.jpg

巨岩地帯が続きます
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14245286.jpg
沢登りというより、大ボルダリング大会。


千石嵓(奥の壁)が見えてきました
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14245321.jpg

東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14245349.jpg

延々と続く巨岩地帯。これでも下流(東ノ川本流)の巨岩に比べると全然ミニサイズです。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14245362.jpg

千石嵓を過ぎると、滝らしい滝が出てきました
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14245365.jpg

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東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14250927.jpg

高倉滝。右から小さく巻き。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14250985.jpg

高倉滝の上でお昼。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14251021.jpg

東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14251013.jpg

東ノ滝が見えてきました。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14250941.jpg

東ノ滝
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14252900.jpg
ガイドでは「右から巻き」となっていますが、崩落で地形が変わり、危険な状態に見えました。


右をあきらめて、滝の左(右岸)のルンゼから巻き上がると、ドンピシャで滝上に出ました。踏み跡アリ。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14252955.jpg

東ノ滝の上は美しい滑滝。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14252906.jpg

滝上からほんの数分で終了点の吊り橋に着きました。
東ノ川シオカラ谷(大台ケ原)_a0286351_14252862.jpg


沢登りは正味4時間半、面白さがギュッと凝縮された沢でした。

昨夏以来の宿題を解決して、気分スッキリ。


■7:30大台ケ原駐車場➡シオカラ谷吊り橋➡滝見尾根下降➡9:20シオカラ谷入渓点➡12:20高倉滝上12:50➡13:15東ノ滝下➡13:50シオカラ谷吊り橋➡14:20駐車場


■登山日:9月4日


(うのかわシオカラだに 関西支部)

# by shigakukai | 2021-09-06 17:30 | 夏の山 [Summer] | Comments(0)


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