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中八人山(大峰山脈)

立派な山容なるも大峰山脈の主脈縦走路(大峯奥駈道)から外れているためか行者さんからは見向きもされず、また登山道も通ってないので登る登山者も稀。そんなちょっと不遇な秘峰、中八人山(1,397m)に行ってみました。



宮ノ谷ノ頭から見た中八人山頂上
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大峯奥駈道〈上下にのびている境界線の山脈〉と中八人山はこんな位置関係です。
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風屋ダムから滝川の谷に入り、滝谷橋の脇に駐車。モノレール小屋の脇から登ります。
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まずは石佛山(いしぶつやま)に向かって、林業用モノレールと植生保護の網に沿って標高差約800mの急登を直上。
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道はあまり踏まれておらずザレザレ、木々の枝も鬱陶しく道を覆っていて、難儀しました。



尾根の上部は植林を抜けて自然林になります。
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滝谷橋から約2時間で石佛山到着。
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石佛山からは穏やかな自然林の稜線歩きです。
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北側の景色
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宮ノ谷ノ頭でようやく視界が開けました。
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釈迦ヶ岳と南奥駈道の稜線の眺めが素晴らしいです。
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滝川源流の赤井谷も丸見え。



釈迦ヶ岳頂上をzoom up! 肉眼では見えなかった頂上の釈迦如来像が写ってました。
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東方向
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南方向には遂に、これから行く中八人山の頭が姿を現しました。
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宮ノ谷ノ頭から一旦コルに下降し、西八人山の肩を越えて中八人山へ。


西八人山から見た中八人山
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ちょうどお昼に頂上到着。
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頂上一帯は穏やかな地形で、新緑のころは木々が美しそうです。


中八人山から振り返って見た西八人山。
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お昼を食べて、下山は来たルートを戻りました。
登りで難儀した最下部のザレザレの急登は、下りも厄介でした。


本日の所要時間は概ね上り4時間、下り3時間。



本日のルート
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帰り道、滝川沿いの山村は梅が花盛りでした。
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【おまけ】


釈迦ヶ岳・古田の森から見た八人山(秋)
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大峯奥駈道・地蔵岳から見た八人山(5月)
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■7:50滝谷橋⇒10:15石佛山⇒11:20宮の谷の頭⇒12:00中八人山12:30⇒15:30滝谷橋

■登山日:3月11日



(なかはちにんやま 関西支部)

# by shigakukai | 2023-03-14 17:30 | 冬の山 [Winter] | Comments(0)

大塔山(南紀)

熊野古道の大雲取越を歩いた翌日、南紀の大塔山(1,122m)に登りました。


足郷トンネルの峠道から見た大塔山
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大塔山は熊野川支流の赤木川と大塔川、日置川支流の安川、そして古座川と、四方を美溪に囲まれた中心に鎮座している、この山域の主峰。
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しかし一方、場所が辺鄙でとてつもなく遠く、山の姿は全く特徴なく平凡、頂上は眺望もなく植生保護の柵で覆われ、しかも多雨地帯と、なかなか行こうという気持ちが奮い立たない条件も揃っています。

でも長いこと気になっていた山なので、今回意を決して行ってみることにしました。

大塔山への登路は、安川・大塔川・古座川の3方向からありますが、今回は南面の古座川源流を詰めるルートを選択しました。


車でR168から赤木川の谷に入り、その支流和田川沿いの細い林道をうねうね1時間、まずは足郷トンネル脇に下山用の折りたたみ自転車をデポ。

その後、大塔橋に駐車して出発します。


大塔橋前の駐車スペース
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まずは谷沿いの遊歩道を歩いて植魚(ウエウオ)の滝・ハリオの滝へ。
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きれいな清流
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植魚の滝はこのゴルジュの奥にあるのですが、水流に入らないと見に行けないので諦めて割愛。
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ハリオの滝
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水量の少ないシーズンなので、滝は壁をつたって水がピチャピチャ落ちている程度でした。


底まで透けて見えた、ハリオの滝の滝つぼ。
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滝見物の後は、古座川源流のガレ沢登り。
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登山道はほぼ消滅して廃道状態ですが、左岸(右側)はずーっと植林で、ところどころに仕事道の石積みや残置された動物の檻など、大昔から山仕事の人が入っていた痕跡が見られます。
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このルート、技術的にはハイキング以上、沢登り未満、といった感じ。


沢が倒木だらけで進みにくくなり、右岸(左側)も植林に変わると、あとは目印のテープに導かれるまま右岸の植林の急斜面を稜線のコルに上がります。
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植林をぬけてリッジを上がると、大塔山のピークが見えてきました。
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11:45に頂上到着。
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聞きしに勝る、殺風景な頂上です。(苦笑)


西方向の景色
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昼食を食べてから、足郷トンネルを目指して稜線を縦走しました。



北面の残雪
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尾根道
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さっき登って来た植林の斜面とコルが見えます(矢印のような感じで上がってきました)
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北方向、遠くに見えているのは大峯奥駈道最南部の山々。
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南方向、古座川源流の谷
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標高が下がると常緑樹の森。
さすが温暖な南紀、こんな季節でも木々の葉は青々としています。
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林道に降り立ちました。あとは林道歩きを20分ほどで足郷トンネル。
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足郷トンネル到着。石碑の裏にデポしていたチャリを回収して、大塔橋までは約3.3kmのダウンヒルです。
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足郷トンネル
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歩くと小一時間かかるところが、チャリだとたったの8分で大塔橋に帰着。

本日は、日曜日なのに終日誰にも会いませんでした。



帰り道、和田川の吊り橋。
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小口の集落まで戻ると、昨日登った大雲取越の尾根が見えました。
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目の前に見えているのは小口のキャンプ場。
各区画が整然と四角い立派な垣根で覆われていて、なんだかゴージャス。



本日のルート
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■8:20大塔橋⇒植魚の滝・ハリオの滝⇒コル⇒11:45大塔山頂上12:15⇒14:20林道⇒14:40足郷トンネル

■登山日:2月12日



(おおとうざん 関西支部)


# by shigakukai | 2023-02-18 10:00 | 冬の山 [Winter] | Comments(0)

大雲取越・小雲取越(熊野古道)

熊野参詣道中辺路(なかへち)の、那智山と熊野本宮を結ぶ連続した山越えルート、大雲取越と小雲取越。

これら2つの山越えを、いずれも中間地点の小口を起点として、季節を変えて日帰り2回に分けて歩きました。



【大雲取越 冬】


新宮・王子ヶ浜の朝
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新宮駅前の駐車場に駐車して、新宮駅7:10発のバスで出発点の小口(こぐち)へ。


8時過ぎに小口を出発。谷底に溜まった雲が見る見るうちに晴れてきました。
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円座石(わろうだいし)
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正面に三つ刻まれている文字は、左が観音仏(那智)、中央が薬師仏(新宮)、右が阿弥陀仏(本宮)を表しているのだとか。



胴切坂
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越前峠(870m)到着。中辺路の最高所です。
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小口から標高差約800mの登りでした。



一旦下って、次は石倉峠。
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”むえん佛”と彫られた石仏
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石倉峠から地蔵茶屋跡への下り。
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途中、車道歩きがあります
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那智山へ下る尾根道(舟見茶屋跡の手前あたり)
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本日は最初から最後まで植林で、基本的に景色は同じ。


那智の滝に着きました。小口から正味5時間強。
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熊野灘が見えます。
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青岸渡寺と那智大社をお参りして、大門坂を下りました。
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大門坂下
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ここからはバスで那智駅へ。


那智駅
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もう早咲きの桜が咲いてました。
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何て品種でしょうか。


■8:15小口⇒10:00越前峠⇒舟見茶屋跡⇒13:20那智高原公園⇒青岸渡寺・熊野那智大社⇒14:45大門坂バス停

■登山日:2月11日



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【小雲取越 夏】


昨夏、デポチャリ登山で行きました。

まずは請川に折りたたみ自転車をデポ後、車で小口へ移動して駐車。
小口から小雲取越を歩いて越えた後、請川から自転車でまた小口に戻る作戦です。

小口のスタートは、のんびりお昼前。
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まず赤木川の清流を渡ります。
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この日はアブ・ブヨの類が大発生していて、虫をよけるために終始両手でタオルを振り回しながら走り続ける、めちゃめちゃキツい山越えとなりました。

ハタから見たら、完全に正気を失って踊り狂ってる人。

真夏に来るんじゃなかった。笑


熊野本宮(画面真ん中の白い川原)が見えてきました。
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百間ぐらから見た大塔山方面
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請川に下山
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請川の道端に放置していたでデポチャリを回収して、小口までは自転車で1時間強。


途中、赤木川に架かっていた吊り橋で休憩。
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■11:30小口⇒13:40百間ぐら⇒14:50請川➡16:15小口

■登山日:8月21日



(おおくもとりごえ・こくもとりごえ  関西支部)


# by shigakukai | 2023-02-16 13:30 | 大峯奥駈道(紀州) | Comments(0)

白鬚岳(台高山脈)

台高山脈の主脈から西に派生した支尾根にある、白鬚岳に登りました。


この山、奥まった位置にあるので麓や街からは全く姿が見えず、大峯山など周囲の山々から眺めようとしても、秀でて高いわけでもなく姿も平凡すぎてどの山なのかなかなか判別できないという、少々不遇なシブい山です。



ショウジ山から見た白鬚岳(1378m)
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本日はソロ。神之谷川(吉野川支流)をぐるりととり囲んでいる尾根を反時計回りに歩きます。
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朝7時発。林道の橋の脇から植林の急登を上がります。
踏み跡は明瞭。
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手入れの行届いた杉の植林が延々と続きます。
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切原(1132m)の手前でようやく植林が終わり、自然林(二次林)に入りました。
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切原到着
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目指す白髭岳が見えます。
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切原からは、やせた稜線歩き。
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小さなコブが連続します。

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白鬚岳登頂~♪
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頂上は視界が開け、真ん前に大峰山脈。

これは南西方向。
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西方向は、大峯奥駈道の女人禁制となっている区間がドンと見えます。
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とてつもなく長大です。

女性は稜線(大峯奥駈道)のこの区間を歩くことが禁じられているわけですが、影響はこれだけではありません。女性はこの区間に接続している尾根や谷すべてから稜線に上がることができませんので、実質的に見渡す限りの膨大な面積が表も裏も(=東面も西面も全て)”女性立入禁止”になっている形です。


ちなみに、この地図の4か所の女人結界を結ぶオレンジの線が女人禁制となっている区間。
上の写真に写って見えているのは、黄色の部分です。
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↓↓↓ ご興味のある方はこちらをどうぞ ↓↓↓




のんびりランチを食べてから下山。

雪はほとんどありませんが、土がコチコチに凍っていたので、チェンアイゼンを履いて下りました。
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4峰から振り返って見た白鬚岳のピーク。
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4峰・3峰・2峰・1峰と名の付いたコブを越え、小白鬚からは下り一辺倒。

神之谷分岐から東谷に下る道もかなりの急斜面で、道も荒れていました。



岩清水の水場
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稜線(神之谷分岐)から小一時間で林道に降り立ちました。
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白鬚岳、味わい深い稜線歩きが楽しめる良い山でした。


ところで、このルートをどっち回りで回るかについて。

東谷から白鬚岳までがかなりの急登なので、
・激登りが嫌な人は時計と反対回りでどうぞ。
・逆に、激下りが苦手な人は時計回りでどうぞ。



■登山日:1月22日

■7:00起点⇒8:30ショウジ山⇒9:15切原⇒11:30白鬚岳頂上12:15⇒小白鬚⇒13:15神之谷分岐(下降点)⇒起点14:40



(しらひげだけ 関西支部)

# by shigakukai | 2023-01-25 11:30 | 冬の山 [Winter] | Comments(0)

天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)

🎍新春特別企画「天川村 いまむかし」🎍
30~40年前と現在の比較をお楽しみ下さい。



***洞川温泉 龍泉寺の前の橋***


1985年3月、自転車で黒滝村から小南峠を越えてきたところ。
この頃は虻峠もまだ細い旧道でした。
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2020年夏。橋の塗装が劣化している以外、景色は全く変わっていません。
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***洞川温泉街***

1991年5月
テレビの大相撲中継に見入る、通行人と山伏の方(旅館紀の国屋甚八さんのTV)
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この場所(平成3年5月場所)は、正横綱が北勝海と大乃国。張出横綱が旭富士と千代の富士。大関は小錦と霧島。曙がまだ関脇、貴花田(後の貴乃花)は前頭筆頭という超豪華メンバーで、大相撲が大変盛り上がっていた頃でした。
千代の富士はこの場所の初日に貴花田に敗れて引退。歴史に残る場所でした。


1991年5月
突然降ってきた大粒の雹(ひょう)。民宿あきたやさんの2階から。
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1991年5月の温泉街
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2022年4月撮影。昔と同じ景観が保たれていて、素晴らしいです。
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***小南峠隧道***


奈良県黒滝村から洞川温泉にぬける小南峠隧道。

1986年3月に自転車仲間と再訪。前日の雪による倒木で、トンネル入り口はふさがってました。
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素掘り(手掘り)のトンネル内は岩がむき出し。
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現在。トンネル内が少しカーブしているので、入口から出口が見えず、漆黒の闇に入っていく感じです。
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怖っ
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現在。内壁にはモルタルが吹き付けられていて、ちょっと怖さが緩和されていました。
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***行者還峠道(国道309号線)***


1985年3月の峠道。伐採直後で山は丸裸。
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当時(高校3年生・ソロ)の自転車旅姿。この後、伯母ヶ峰峠を越えて吉野に出ました。


現在の峠道。雑木が育っています。正面の山は弥山(みせん)。
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30~40年経つとどれくらい雑木が成長するのか、よくわかります。


1985年3月、峠道から見たバリゴヤの頭と稲村ヶ岳(奥)
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現在の峠道。樹木が茂っていて谷底は見えません。
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1985年3月、行者還峠のトンネル。トンネル内には、冬の間に天井から滴り落ちる水が氷になって鍾乳石のように発達し、身の丈近い高さになった氷の三角錐(氷筍)が随所にありました。トンネルに入る時は、トンネル内に見えるその三角錐のシルエットが何なのかわからず、めちゃめちゃ怖かった。
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現在のトンネル。脇に有料駐車場ができています。1日1000円。
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1986年3月、トンネルの東側(上北山村側)。
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現在は木立に覆われて鬱蒼としています。(写真なし)

行者還峠道は、当時は冬季でも林道はゲートなどで封鎖されていなかったので、自転車やオフロードバイクは峠越えができました。但し、上北山村側(峠の東側)は荒れ放題の壮絶なダート道で崖崩れだらけ。



***川迫川キャンプ場跡***


昔は国道309号沿いの川迫川ダムの少し上流に、(たしか村営の)キャンプ場がありました。

1990年秋、キャンプ場の駐車場にてテントを干しているところ。
キャンプサイトは対岸の森の中にありました。
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今は跡形もなく周囲はほぼ自然に還っていて、注意して通らないと見過ごしてしまいます。
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***川迫川神童子谷***


■”へっついさん”のゴルジュ

1990年秋
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現在。砂利が堆積している具合が少し変わった程度で、ほぼ同じ。
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■赤鍋ノ滝

1990年秋
天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)_a0286351_12330681.jpg

現在。夏場はキャニオニングツアーなどが入るようになり、人がたくさん。
天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)_a0286351_12330668.jpg
この滝を安全に越えるために、今では滝の右側にハーケンがベタ打ちされています。


■釜滝

1989年夏。この頃は滝の釜に砂利が堆積していました。
当時沢登りのスタイルは、服はコットン(綿)、足ごしらえは地下足袋にワラジ、危険度の低い沢はノーヘルが”粋”とされていました。
天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)_a0286351_12364552.jpg

2020年夏。釜の砂利がなくなって神秘的な景観になっています。
釜の中の土砂が長い時間をかけて(台風などの大水で)堆積と流出を繰り返していることがわかります。
天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)_a0286351_12364569.jpg


林道の終点から”へっついさん”までのびていた鉄製の遊歩道は、今や老朽化と落石で朽ち果てて、壊れたまま残骸が放置されています。
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天川村 いまむかし(大峰山・奈良県)_a0286351_12373171.jpg

三十数年前に来た時は、”へっついさん”までピクニック気分で歩いて行ける、立派な探勝路でした。(写真なし)



(てんかわむら 関西支部)

# by shigakukai | 2023-01-05 17:20 | 大峯奥駈道(紀州) | Comments(0)


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