御在所岳北西尾根(鈴鹿)
本日は鈴鹿の御在所岳でハイキング。
鈴鹿スカイラインの武平峠を起点に、朝イチで御在所岳の頂上を越えてから上水晶谷を神崎川の谷底まで下って、北西尾根を末端から登り返します。
北西尾根から見た国見岳
北西尾根に登山道はなく、踏み跡程度のバリエーションルートです。
朝、伊瀬湾越しに知多半島。
国見峠から上水晶谷沿いの登山道を下降します。
北西尾根の末端、取付点に到着。
この尾根にはいくつか呼び名があるようですが、「北西尾根」と名付けて看板取り付けた人の勝ち(?)
明るく登りやすい尾根
美しい森が続き、危ない箇所は全くありません。
沢谷峠方面
雨乞岳
御在所岳頂上(望湖台)が見えて来ました
北方向、一番遠くのドテっとした山は、御池岳。
登って来た北西尾根(望湖台から)
御在所岳頂上一帯。
ロープウェーでも来られる頂上一帯は、ハイカーや観光客で大混雑しています。
鎌ヶ岳に続く稜線
下山後、麓から見た御在所岳。
鈴鹿の山々は、キャラクターが少し丹沢に似ています。
市街からの距離感、海からの距離感、山域の面積規模感、表より”裏”が広大で山深いところ、夏の沢筋がヒルだらけなところなど。笑
■本日のルート
■7:00武平峠⇒8:15御在所岳頂上⇒国見峠⇒上水晶谷下降⇒9:50神崎川本谷⇒御在所岳北西尾根⇒11:50御在所岳12:40⇒14:00武平峠
■登山日:11月3日
(ございしょだけほくせいおね 関西支部)
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by shigakukai
| 2021-11-09 18:00
| 秋の山 [Autumn]
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安曇川奥ノ深谷(比良)
京都の北、琵琶湖の西にある比良山地。
主峰は武奈ヶ岳という山で、ここに南から上がる沢が安曇川の支流、明王谷。
その上流が本日登る奥ノ深谷、通称"オクフカ"。
葛川市民センター駐車場を7:30に出発。
沢に入る気温ではありません。
と言いつつ、小一時間の林道歩きの後、8:20に入渓。
岩も水も冷え切っていて、冷たい冷たい。
遂に入水しないと越えられない釜あらわる。
し、心臓痛てえー!!
服を濡らすくらいなら裸で。
Oh My God !!
直登しようかな~・・・・もう濡れたくないのでやめときます。
腹から下の感覚、全て喪失
意外とサクサク進み、谷に日が差し込む前に沢登りは終わってしまいました。
あとは尾根を登って中峠、コヤマノ岳を経て武奈ヶ岳へ。
頂上が見えてきました。スゴい人の数です。
左の尾根が登ってきた尾根。
右の尾根がこれから下りる尾根。
真ん中の谷が口ノ深谷の源流部。
正面の山は蓬莱山。
12時半に武奈ヶ岳頂上着。
琵琶湖を眺めながらのんびり昼食を食べて下山。
下山途中、御殿山から振り返って見た武奈ヶ岳。
登山口の明王院に下りてきました。
■本日のコース:橙色が登山道・林道、水色が沢登りの区間
■7:30坊村(葛川市民センター)⇒8:20入渓点⇒10:20終了⇒中峠⇒コヤマノ岳⇒12:30武奈ヶ岳頂上13:10⇒御殿山⇒15:10坊村
■登山日:10月末
(あどがわおくのふかだに 関西支部)
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by shigakukai
| 2021-11-06 17:00
| 秋の山 [Autumn]
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夜叉ヶ池~三周ヶ岳(奥美濃)
初めての山域、越美山地の秘峰で紅葉ハイキング。
越美山地は、越後(福井)と美濃(岐阜)にまたがる、広大で山深い山域です。
主峰は能郷白山(のうごうはくさん)。
もっと北にある加越山地(百名山の白山が主峰)とこの越美山地を合わせた総称として、両白山地という名称もあります。・・・何だかややこしいですが、まあとにかく山だらけのエリアです。
本日は、岐阜側から夜叉ヶ池・三周ヶ岳(1292m)をピストンします。
↓↓ ここらへんの話 ↓↓
岐阜側の夜叉ヶ池登山口を8:45に出発。
坂内川池ノ又谷沿いの登山道を詰め上がります。
雪国のブナ
夜叉壁が見えて来ました。
画面真ん中のコルに上がると、夜叉ヶ池があります。
夜叉ヶ池到着。
山の上にある神秘的な池です。
夜叉ヶ池と、これから歩く稜線。
画面中央のピークが三周ヶ岳です。
登ってきた谷
三周ヶ岳(左奥)とP1252(正面のピーク)
上谷山
能郷白山。茫々と続く自然林の山々は圧巻です。
稜線はかなり笹薮に埋もれていますが、踏み跡は溝状に掘れて道になっているので、迷うことはありません。
三周ヶ岳が近づいてきました。
この稜線は、太平洋と日本海の分水嶺です。
山の左側は九頭竜川に流れ込んで日本海。
右側は揖斐川に流れ込んで伊勢湾。
三周ヶ岳頂上到着~♪ 何もありません。
頂上でお昼を食べて、来た道を戻ります。
となりの黒壁山(高丸)。全く道の無いヤブ山です。
帰路は南向きで笹薮が”順目”のため、スイスイ歩けます。
(往きは逆目で、笹がかなり鬱陶しかったです)
夜叉ヶ岳。左に見えている遠くの山は、岐阜・福井・滋賀の県境になっている三国岳。
夜叉ヶ池から三周ヶ岳まで、往きが1時間半、戻りが1時間10分でした。
あとは朝登って来た谷を下るだけ。
夜叉壁
越美山地、奥深し。
通い始めたら、あっという間に10年くらい過ぎそうです。
■8:45登山口駐車場⇒10:20夜叉ヶ池1通い出したあ:00⇒12:30三周ヶ岳13:00⇒14:20夜叉ヶ池⇒15:30駐車場
■登山日:10月31日
(やしゃがいけ・さんしゅうがたけ 関西支部)
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by shigakukai
| 2021-11-03 17:00
| 秋の山 [Autumn]
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三之公川明神谷(吉野川源流・台高)
和歌山で海に注いでいる紀の川は、奈良県で名前が吉野川に変わります。
その吉野川の広大な源流域は、大きく北股川、三之公川、本沢川の3つに分かれています。
本日は関西の沢仲間と、三之公川の支流、明神谷へ。
明神谷は台高山脈主稜線上にある馬ノ鞍峰に突き上げている谷なので、別名馬ノ鞍谷とも呼ばれているようですが、三之公川の隣の谷筋にある本沢川の白倉又谷にも、同名の馬ノ鞍谷という支流があり、少々紛らわしいです。
明神谷の支流、カクシ平谷(かくしだいらだに)には後南朝(南北朝時代末期)の行宮跡があり、今回は沢から台高主稜線に抜けて馬ノ鞍峰のピークを踏み、帰りに行宮跡を見て帰ります。
***
林道のどん詰まりにある登山口に駐車して、まずは登山道を30分ほどで明神滝。
しばし滝見物。美瀑です。
滝の姿もさることながら、さらさら落ちる水音が実に美しかったです。
二ノ滝の先で入渓。穏やかな渓相です。
9m滝は左からの巻き。
25m滝登場。この谷最大の滝です。
高巻きで越えることもできますが、せっかくなので直登することにしました。
下段は難なく上がれます。
上段はロープで確保
中間支点は岩角にスリング
最後に滝の落ち口でズブ濡れ
次の5m斜滝
伏流域(ガレ)
源頭が近づくにつれ、斜度が増してきました。
あららららら、立派なマムシ登場。
・・・スミマセン、横通らせて頂きます。
最後の方、7m・9mの連爆
あとは稜線まで詰めるだけ。
ちょっとだけ木々が色づき始めてます。
紅葉のピークは来週あたりかな?
13:10に馬ノ鞍峰頂上到着。
のんびりお昼を食べてから下山。
尾根道には藪もなく、踏み跡は明瞭です。
尾根から”かくし平”への下降ポイントには道標があります。
下降路にもピンクの目印テープがたくさんあり、迷うところはありません。
行宮跡(かくし平)到着。この周辺は谷が開けて広く、高低差も少ない地形になっています。
大昔の1400年代に皇族が京都からこんな秘境に都落ちしていたとは、ホントに驚きです。
当時の交通が、道路ができた今のような”谷づたい”ではなく”山越え”だったことを想うと、より一層都からの遠さと、その道中の苦難苦行が偲ばれます。
15:30に下山。
無事の下山を感謝し、山の神に「ダンケシェーン」
*** 谷崎潤一郎 著 「吉野葛」の一節 ***
「入の波」と書いて「シオノハ」と読むこと、「三の公」は「サンノコ」であることなどを、この家へ尋ねて始めて知った。なお昆布氏の報告に依ると、国栖から入の波までは、五社峠の峻嶮を越えて六里に余る道程であり、それから三の公へは、峡谷の口元までが二里、一番奥の、昔自天皇がいらしたと云う地点までは、四里以上ある。尤もそれも、そう聞いているだけで、国栖あたりからでもそんな上流地方へ出かける人はめったにいない。だだ川を下って来る筏師の話では、谷の奥の八幡平という凹地に炭焼きの部落が五六軒あって、それから又五十丁行ったどんづまりの隠し平と云う所に、たしかに王の御殿の跡と云われるものがあり、神璽を奉安したと云う岩窟もある。が、谷の入り口から四里の間と云うものは、全く路らしい路のない恐ろしい絶壁の連続であるから、大峰修行の山伏などでも、容易に其処までは入り込まない。普通柏木辺の人は、入の波川の縁に湧いている温泉へ浴(ゆあ)みに行って、彼処(あそこ)から引き返してくる。その実谷の奥を探れば無数の温泉が渓流の中に噴き出で、明神が滝を始めとして幾すじとなく飛瀑が懸かっているのであるが、その絶景を知っている者は山男か炭焼きばかりであると云う。
■三之公川のおおまかな位置
■吉野と三之公川・三之公の森・かくし平の位置関係
左上の○が近鉄吉野駅。桜の名所です。
左の○が大峰山脈北部の主峰山上ヶ岳、右の○が台高山脈北部の主峰池木屋山
■今回のルート図: 橙色が登山道、水色が沢登りの区間
■8:45林道終点⇒9:20明神滝⇒10:10カクシ平谷出合⇒10:30 25m滝 11:20⇒13:10馬の鞍峰頂上13:45⇒14:10カクシ平谷下降点⇒14:30行宮跡⇒15:30林道終点
■登山日:10月23日
(さんのこがわみょうじんだに 関西支部)
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by shigakukai
| 2021-10-24 18:00
| 秋の山 [Autumn]
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大杉谷 ”生と死の分岐点”
当事者は垂壁約8mを顔から落下して意識不明の重傷。
止血と介抱を続け、日暮れ前に遂に救助のヘリが来てくれたと思ったら、谷が狭くて険しすぎたか、樹木が邪魔でホイスト不能だったか、気流が悪かったか、日没間際で時間切れと判断したのか、残念ながらヘリは1~2分ホバリングした後に搬送を断念して去ってしまいました。
容体は深刻で、一刻も早い治療が必要なのは明らかでしたが、結局日没とともにその日の救助活動打ち切りと翌朝の救助再開が決定。
翌朝、救助隊が現場に到着して心肺停止を確認。
生死が紙一重の、誠に残念な結果となりました。
救助に力を尽くされた皆様に敬意を表すとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
合掌
翌日の現場
終日雨でヘリによる搬送はできず、結局遺体の収容は事故の翌々日になったそうです。
【参考記事】シシ渕で滑落事故が発生しました。
(10月9日発生)
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by shigakukai
| 2021-10-21 12:15
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東京志岳会の山行写真集
by shigakukai
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