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クラカタウ (インドネシア・スンダ海峡)

クラカタウ(Krakatau)は、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間にある、スンダ海峡に浮かぶ4つの島の総称です。
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↓ ここらへんの話です。左上の陸地がスマトラ島。右がジャワ島。
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元はひとつの大きな島でしたが、1883年(明治16年)に起きた大噴火で島のほとんどが吹き飛び、その後再び隆起を続けて、現在に形に至っています。

インドネシア人の山仲間に混ぜてもらい、この火山島の中心にあるアナック・クラカタウ(クラカタウの子)に上陸して登ろうというのが今回の企画。アナック・クラカタウの高さは500m足らずですが、活発に活動している活火山で、今も毎年数メートルいう驚異的なスピードで隆起を続けているとか。

まずは夜の内にジャワ島西端のメラック(Merak)港から1時間フェリーに乗ってスマトラ南端のバカウヘニ(Bakauheni)港に渡ります。距離的には伊勢湾フェリー(伊良湖岬=鳥羽)と同じくらい。

港からはアンコット(angkot)と呼ばれているミニバスに分乗して、セベシ(Sebesi)島に渡る船着き場へ。クラカタウの群島は全て無人島なので、まず最寄りの有人島であるセベシ島に渡ります。
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北朝鮮の工作船っぽい、セベシ島への連絡船。w
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1時間半ほどでセベシ島に着きました。
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セベシ島は、この山を中心にした丸い小さな島です。
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今日はこの島唯一の宿泊施設(コテージ)に宿泊。
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おままごと中。
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セベシ島には車用の道路は無く、車もありません。島内を移動するための島民の足はバイクと自転車。
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こんな道が島を一周して集落をつないでいます。
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ヤシの実をとる島の子供。スゴイ速さでスルスル登ります。
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落っことしてもらったヤシの実を、みんなでがぶ飲み。
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コテージの夜。コテージ内は暑いので、結局外で雑魚寝。
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翌朝、早朝セベシ島を発ってアナック・クラカタウへ。
噴砂が堆積してできた砂浜は、まっ黒け。
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グズグズの火山灰の斜面を登ります。後ろはパンジャン島(Panjang)。
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現在のクラカタウの群島は4つの島で構成されています。
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1883年の大噴火前はこれらが一つの島でしたが、大噴火で島のほとんどが吹き飛んで消滅し、今の形になっています。
39平方キロ、標高約800mの火山島がほとんど吹き飛んで雲散霧消してしまったのですから、想像もつかないとんでもない規模の噴火だったようです。その衝撃波は地球を7回周回し、ジャワ・スマトラ・ボルネオ島の沿岸民は、噴火が起こした津波で4万人近くが亡くなったとか。
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はい、頂上。1時間ちょっとで着きました。
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頂上地面は熱くて、場所によって靴底が溶けそうなくらいです。
後ろはセルトゥン島(Sertung)。
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頂上火口と、後ろはラカタ島(Rakata)
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電信技術の発達により、1859年にはバタヴィア(現ジャカルタ)からシンガポールまで海底ケーブルがひかれており、その頃既にシンガポールとヨーロッパは陸路でつながっていたため、ジャワ島とヨーロッパ世界はモールス信号でむすばれていました。
1883年の大噴火は、この回線を使って報道された最初の世界的な大ニュースだったとか。

ちなみに、ペリー提督の江戸到着も明治維新も、ロイターがアジアからモールス信号で世界に配信したそうです。そういう観点から見てみると、同じ頃に尊王攘夷だ討幕だ切腹だ~と騒ぎ、飛脚が走っていた日本は、悲しいかな随分出遅れた国だったのだと実感します。

下山
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正面はラカタ島。
足元からラカタ島を半径として、円を描いた部分全部が、1883年の噴火で吹き飛んだことになります。(驚)
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巨大噴火は低温冷害と飢饉をもたらし、それが当時植民地統治していたオランダへの反感と反植民地運動につながり、更には、ジャワ島における狂信的イスラム徒の激増に発展し、300年以上続いていたこの地域での植民地政策に変化をもたらしていったとか。
歴史を大きく動かすパワーの大噴火だったワケです。

スマトラ島に戻ってきました。
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船着き場の氷水売り。
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ミニバンに11名乗車(!)でフェリー港へ戻ります。
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ジャワ島に戻るフェリー。このフェリーはジャワ島・スマトラ島間の大動脈で、24時間営業1時間に1本という頻度で運行しています。
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船内の表示を見ると、この船体は昭和50年代に瀬戸内で運行していたもののようでした。大丈夫か?!
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船室でゴロ寝する山仲間。あたり構わず敷き物しいてゴロゴロするのは、いずこの国も同じのようで。笑

参考文献:サイモン・ウィンチェスター著『クラカトアの大噴火』早川書房
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by shigakukai | 2015-01-25 11:26 | 東南アジアの山 | Comments(0)

横岳西壁 三叉峰ルンゼ (八ヶ岳)

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(よこだけせいへき さんじゃほうルンゼ・1月中旬)
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by shigakukai | 2015-01-10 16:00 | 冬の山 [Winter] | Comments(0)


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