キナバル山(ボルネオ) ①登頂編 2014年

キナバル山は、マレーシア領のボルネオ島北部にある4,095mの山です。
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「東南アジア最高峰」という触れ込みの山ですが、これは「東南アジア」をエリア的に見たもので「なんとなく一般的に東南アジアと言われているエリアにある山の中では最高峰」というユルい定義のようです。国勢的に東南アジアの国々を見ますと、インドネシア・パプア州のCarstenz Piramidや、ヒマラヤの東端にあるミャンマー北部などには、5,000m前後の山が複数あります。

キナバル山が「東南アジア最高峰」かどうかはあまり意味のない話で、キナバルの価値は日本における富士山と同様に、ボルネオ島に孤高の高さで、且つ特異な山容でこの山がドカンと存在するところにあります。

まずは飛行機でコタ・キナバルへ。街が見えてきました。
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着陸直前に見える、ガヤ島の水上集落。
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コタ・キナバル到着~
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まずは到着祝い。現地メシでビール。
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翌朝6時半に発って、チャーターした車で登山口のキナバル・パークへ。
キナバルは雲の中。
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登山道には、小一時間ごとに休める休憩ポイントがあります。
ここはラヤン・ラヤン(2,612m)という休憩場所。
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午前中は単調な樹林帯の登りが延々と続き、午後にようやく景色が開けてきました。
黄色い服の人物が、我々に同行したガイド。ガイドと言っても、皆麓の村の普通の青年で、基本的に後ろから静かについてくるだけです。
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今日泊まる山小屋、ペンダン・ハット(Pendant Hut・3,250m)が見えてきました。
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到着~♪
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山小屋はとてもきれいです。
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夕方、小屋でヴィア・フェラータの講習会
明日行くルートの説明と、簡単な実技指導(自己確保のやり方)があります。
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我々以外の参加者(3組8名)は、皆シンガポール人でした。

ラバン・ラタ(Laban Rata)・レストハウス。
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食堂はここ一か所のみなので、どこの山小屋に泊まっても食事はここでとることになります。
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夕食はビュッフェ形式で、食べたい分だけ食べられます。料理はハラル(豚なしのムスリム食)でしたが、美味でボリュームもあり、かなり満足度高いです。

翌日は2時起床、3時出発。
急峻な樹林帯を小一時間で抜けて、南十字星を見ながら岩場を登ります。岩質は滑りにくい花崗岩で、とても歩きやすいです。

日が出てきました。
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絶景絶景 ♫
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サウス・ピークの下。
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Donkey Ears Peak (4054 m・ロバの耳)
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頂上(Low’s Peak・4,095m)が近づいてきました。
富士山よりもう一段階、空気が薄く感じます。
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後ろはサウス・ピーク(3,933m)。
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岩場には、頂上まで固定ロープが設置されているので、霧が出ても道に迷うことはありません。
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じゃーん♪ 祝 登頂。
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下山。
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***参考情報***

キナバル山は国立公園になっており、ガイドの同行と山小屋泊が義務付けられています。登山許可とこれら(ガイド代・宿泊費)をひっくるめた共通料金が決まっており、これにコタ・キナバルからの往復車手配を含めたパッケージで現地のツアー商品が組まれていますので、バラバラに個人手配するよりも、旅行会社に丸ごと頼んだ方がラクで確実だと思います。

行程は1泊2日と2泊3日のパターンがあります。1泊2日ですと、ホントに「登って下りるだけ」という感じになるので、日程が許せば2泊3日の方が楽しめて良いと思います。

登山道はよく踏まれていて、急な個所は階段が設置されているので、とても歩きやすいです。それ故に、日本だったら相当な覚悟が必要な初日の標高差1400m(登山口1,900m➡山小屋3,300m)も、普通に1日で登れてしまいます。

ちなみに、日本で標高差1,400mを稼ぐ登山道は、例えばこんなとこ。
・戸渡尾根から木賊山・甲武信ヶ岳頂上  ←きち~
・甲斐駒・黒戸尾根を五合目小屋の少し上まで   ←だり~
・真教寺尾根から赤岳頂上        ←なげ~

山小屋は日本より清潔で快適です。特に日本と大きく異なる点は下水処理。山小屋には山の水が潤沢に引かれており、トイレは全て水洗、下水はすべて下水管で麓まで下ろしているためか、山小屋にイヤな“便所臭”がありません。電化されているので、煙臭もありません。
山小屋備え付けのシュラフもきれいで、シーツ付でした。

氷点下にはなりませんので、防寒は日本の秋山程度で十分。

キナバル山はガチガチに保護管理されているため、登山における冒険度ゼロ、必要な技術ゼロ、行動の自由度も低いですが、まあこれも自然保護のため、と割り切りましょう。

登山口から頂上まで携帯の電波はビンビンで、どこでも通信可能でした(全然嬉しくないですが)。


【②ヴィア・フェラータ編に続く】
http://shigakukai.exblog.jp/20339862/

(10月中旬)
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by shigakukai | 2014-10-30 11:20 | 東南アジアの山 | Comments(0)


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